今日は、安藤俊介さんのアンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング [図解] (特装版)をご紹介します。
私がこの本を読んだ理由は、50歳になり怒りっぽくなっていることと、イライラしやすいことで人間関係はじめいろいろと具合が悪いことがあるなと感じることが多くなったからです。
この本の著者の安藤俊介さんは一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事です。
怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者で、アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、日本の考え方、慣習、文化に合うようにローカライズして指導しています。
教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている方です。
この本を3行で要約
・怒りによって発した一言が人間関係や信頼関係、キャリアを台無しにすることもある。怒りは自然な感情だがコントロールできる。怒りを論理的に捉える方法がアンガーマネジメントである。
・アンガーマネジメントには対処療法と、自分を怒りにくくする体質に改善する方法がある。
・怒りの原因は、自分が最も大事にする価値観(コアビリーフ)に障ることをされることである。コアビリーフは人それぞれであり、それが怒りの原因となっている。
こんな人におすすめ
・怒りっぽい人と自覚していたり、他人から指摘される人
・人間関係がうまくいかないと感じている人
本文
アンガーマネジメントの必要性
「怒り」は人間関係やキャリアを壊す原因になる感情であるが、人間にとって自然な感情でもあり、怒ることを溜め込むことも精神的にいいことではない。
怒りを溜め込むのではなくコントロールすることは可能であり、「怒り」を抱いた時に爆発させない対処療法と、自分を怒りにくくする体質にする習慣がある。
「怒り」の原因は、自分が大切にしている基本的な価値観(コアビリーフ)である。これに障ることをされることが怒りの原因だが、コアビリーフは人によって異なり、そのことが怒りの原因となる。
怒りを抑える短期的な対処療法
・怒りを感じた場合、6秒待ってみる。6秒たつと理性的になれる。
・怒りから気をそらすために、今、目の前のことに意識を向ける。人間はしばしば「思い出し怒り」をし、イライラすることがあるがそれはいいことではない。
・「怒り」を感じたとき、その怒りのレベルを頭の中で数値化してみる。
・他人と口論となった場合、いったん、その場を離れて頭を冷やす。
・「怒り」を感じたら、落ち着く言葉を唱える。
・怒りの感情を切り替えるには、他のことを考えるより思考停止が有効。
「怒り」を感じにくくする体質を作るための習慣
・ぐちややけ酒はだめな習慣。軽い運動をすると、脳からセロトニンという物質がでてリラックス効果がある。
・怒ったふりをすると本当にイライラするので、いつも笑っていた方がよい。
・怒りは伝染するため、不満が多い人には近づかない。自分までイライラしてしまう。
・アンガーログ(怒りの記録)をつける。自分の怒りの原因がわかる。
・理想が高いこと、他人に期待しすぎることは怒りの原因となる。
アンガーマネジメントの実践
・怒りを表明するときは低い声でゆっくりと話す。
・勝ち負けという思考から離れると怒りにくくなる。
・インターネット、SNSは怒りの原因になる。SNSが原因でイライラするなら離れるのもいい手段。
・人を観察し、その人のコアビリーフを見極める。自分とその人の違いを理解する。
・クレーム対応の基本は、話を聞いてクレームいただいたことにお礼を伝えることである。
まとめ
最近、年をとったせいか気が短くなり、怒りっぽくなってきたと感じていました。
また、昔から自分なりに強いコアビリーフがあり、他の人とぶつかることも多く、それが原因で損したことも多かったです。
50代になり、これからは人間関係がますます大事になってきます。
「怒りっぽい人だ」とレッテルを貼られるとそうした人間関係の構築も難しくなるでしょう。
コアビリーフは人によって違いがあることを認識し、それに固執することが怒りを生み出し、結果として人生損をする。ということを改めて理解しました。