現在、50代の私は60歳までにフリーランスに転身し、以後はそれで生活していきたいと考えています。
フリーランスでやっていくために中小企業診断士資格を取得し、現在勉強中です。
上の記事でも書いたのですが、中小企業診断士は社会保険労務士や税理士のような独占業務がなく、アイデア次第で仕事を作り出すことはできると思いますが、何もアイデアが見つからなければ資格だけで食えるものでもないと思います。
現役の独立中小企業診断士に聞いた話
中小企業が集まる交流会に参加した時に、2名の中小企業診断士と業務内容や食えるのかどうか。ということについて聞いてみることができました。
話を聞いた診断士のひとりは補助金申請支援や集客マーケティング、もうひとりは製造業勤務経験から生産管理に関する研修が中心業務とのことでした。
要点を箇条書きで書くと次のようになります。
・中小企業診断士の資格を持っているだけでは食えないと思う。中小企業診断士という資格を知っている社長も多くない。
・営業活動は熱心に取り組んでいる。
・資格はあくまで権威、箔として使っている。金融機関には認知されている資格なので金融機関や、公的機関(独立行政法人中小企業基盤整備機構が展開するよろず支援拠点、商工会議所)と組むことができる。
・これまでの業務経験から自分の専門を考え、資格をとってから何を専門に活動していくか考えておくべきである。
クラウドソーシングを活用してリサーチ
クラウドソーシングとは、インターネットの職業紹介のようなものです。
仕事を探している人と仕事を依頼したい人のマッチングサイトで、日本ではクラウドワークス、ランサーズやココナラ がよく知られています。
私もライターとして働くときに仕事の案件を探したことがあります。WEBでライターとしての仕事をはじめるときは、出版社にコネなどがなければ、まずはクラウドソーシングから探すのが定番の方法のようです。
副業×定年準備×生きがいづくり 人生を変える! 50歳からのライター入門の著者しげぞうさんも、50代で勤務先をリストラされ、手に職がなかったのでライターをはじめたとのことですが、まずは、クラウドソーシングで仕事を探したそうです。
まずは、クラウドワークスで中小企業診断士の仕事を探してみます。
上部タブの「仕事を探す」をクリックし、検索窓に「中小企業診断士」と入力して検索します。
すると、次のような案件がありました。
・補助金関係業務
IT導入補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金、事業承継補助金などの補助金を企業が獲得するための申請書類の作成支援など
・中小企業診断士資格試験対策
インターネット記事の監修や試験問題解説記事の作成など
・事業計画書関係
補助金申請によく使われるため、ニーズが強いようです。
・専門的記事作成
M&Aやファクタリングといった専門的な知見が必要とされる記事作成業務
次に、「クラウドワーカーを探す」をクリックして、検索窓に中小企業診断士と入力して検索してみます。
クラウドワーカーとは求職者のことです。
これはどのような仕事があるか。を探すのではなく、どのような人が仕事をとるときのライバルとなるのか。ということを確認するためです。
また、自分が中小企業診断士として活動を開始した時に、自己紹介が必要な場面が出てくるときもあるでしょうが、紹介文の書き方の参考にもなります。
クラウドワーカーとして登録している方は弁護士や社会保険労務士とのダブルライセンスがあったり、たくさん資格を持っていたりするような方もいますし、補助金獲得実績多数のような中小企業診断士としての実績の多い方もいます。
また、企業に勤めながら週末に副業で取り組んでいる方もいます。
クラウドワーカー(求職者)側で検索すると、中小企業診断士として食えるのに必要なスキルの目安がわかってきます。
高いスキルの持ち主が多いな。と思わせられます。
まとめ
中小企業診断士資格を持っています。というだけで食えるということではないようです。
まずは、これまでの自分の職業経験から「何を売りにするか」という専門を見極める必要がありそうです。
事業計画書や補助金申請はニーズも多く、資格取得後の重要な業務になりそうです。資格取得後を見据えて知識を持っておくことは必要だと感じました。
中小企業診断士の業務内容としては、(中小企業の経営を)診る、(講師として)話す、(さまざまな媒体に)書く、があると言われます。
専門性の高いライターとして生きる方法もありそうです。
書評・要約「副業×定年準備×生きがいづくり 人生を変える! 50歳からのライター入門」しげぞう著