中小企業診断士 運営管理が難しいと思う人におすすめ副読本

私は50代でリスキリングに取り組んでおり、中小企業診断士取得を目指しています。

中小企業診断士は1次試験は企業経営理論、財務管理、運営管理、経済学、経営情報システム、経営法務、中小企業経営・政策の7科目です。

私は金融業、サービス業で働いたことがあるのですが、製造業で働いたことがないので、運営管理の中の生産管理がとても苦手です。

テキストはTACのスピードテキストを使っていますが、説明が物足りなく、最初は何を言っているのかわかりませんでした。

説明がもう少し詳しく、さらにyoutubeでの無料講義もついている速修テキスト〈4〉運営管理〈2023年版〉 TBC中小企業診断士試験シリーズも読みましたが、これ一冊で理解できたという実感がわきません。

そこで、もう少し詳しい本を探し、生産管理に関する参考書をいろいろと読んでみました。

そしてもう一度TACのスピードテキストを読んでみると、すらすらと読むことができました。

よく読んでみると、このテキストは必要範囲を網羅しており、要点はよくまとまっているものでした。

中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (3) 運営管理 2024年度 [TAC公式教材 TACメソッドをここに!](TAC出版)

しかし、製造業で働いた経験がなくイメージがわかなかったために、運営管理の受験用テキストの要点だけでは説明が不十分だったのです。

そこで今回は生産管理を理解するのに役立った副読本をご紹介します。

生産管理全般に関するおすすめ副読本

生産管理が本当にわからなかった私は、「生産管理」と名の付く本は手当たり次第買ったのですが、中小企業診断士試験のため、というには深入りしすぎているような内容のものも多く感じました。

TACのスピードテキストは試験に出る範囲は網羅されているはずですので、そこに書かれている内容が理解できればいいだけなのですが、ちょうどいい基礎的な知識を解説している本がなかなか見つかりませんでした。

いろいろ買ったあげくについに見つけたのが図解よくわかるこれからの生産管理: なるほど!これでわかった (DO BOOKS)です。

図解よくわかるこれからの生産管理: なるほど!これでわかった (DO BOOKS)

作者の菅間正二さんはメーカー出身の中小企業診断士で、生産管理のコンサルタントとして独立された方とのことです。

この本はTACのスピードテキストなど予備校系のテキスト読んでもわからなかった内容が、基本的なことから懇切丁寧に書かれており、この本を読んでからテキストを読むとすらすらと理解できるようになり、苦手意識がなくなりました。

著者が中小企業診断士ということもあり、資格試験用の参考書を書くつもりだったのかもしれませんね。

出版されたのが2003年なので内容が古いと感じるところもありますが、そこはTACのテキストを参照すればいいのでしょう。

私のように製造業未経験者にとっては非常にわかりやすかったです。

物流に関するおすすめ副読本

中小企業診断士の1次試験では物流について2問程度出題されますが、私は物流業の経験もないので、どのような業務内容なのかまったくわからず、この分野も苦手としています。

物流についても予備校系のテキストは要点しか書いていないので、いまひとつ理解できませんでした。

しかし、物流は製造業にも小売や卸売業にも深くかかわっているので、中小企業診断士受験対策だけでなく、知識があると資格取得後に実務に入っても何かと役立ちそうです。

まったく業界経験がない私が、物流についてよく理解できた本が図解 よくわかる これからの 物流読本 (DO BOOKS)です。

物流の5大機能である輸送、荷役、包装、保管、流通加工について業務内容まで詳しく説明されていて、業務のイメージがわき理解できました。

物流センターのTCやDCの違い、製造業向けと消費者向けの物流の違いなど、物流の基本がよくわかりました。

また、中小企業診断士試験では、物流は生産管理の次に出てくる内容ですが、この本で学んだことはメーカーの供給体制は生産と物流を一体でとらえなければならない。ということでした。

いくら製造の過程で生産効率を高めても、製造したものが倉庫に積みあがるだけでは倉庫側の作業効率が落ちてしまい、生産と物流を一体で考えたサプライチェーンでとらえれば生産性の高い供給体制とは言えないのです。

生産効率を考える上では、少なくとも効率性も計算にいれなければならないということです。

図解 よくわかる これからの 物流読本 (DO BOOKS)

もう一冊は、ビジネスパーソンのための「物流」基礎知識 物流のしくみ (DO BOOKS)です。

この本は図解 よくわかる これからの 物流読本 (DO BOOKS)よりも簡単で、ユニクロやしまむらの事例など実例も豊富です。

見開き左ページは文章で、右ページに写真や図が多用されていてビジュアルでわかりやすい内容となっています。

ビジネスパーソンのための「物流」基礎知識 物流のしくみ (DO BOOKS)

中小企業診断士試験で合格するためだけならば、詳しく理解する必要はないのかもしれませんが、実務についたときに、生産と物流を一体的にとらえる視点がないと、使えないコンサルになると思います。

物流は製造業にも販売業でも切っても切れない関係にありますから基本的な知識はもっておいたほうがいいと思いました。

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