私は、中小企業診断士資格取得を目指して勉強中ですが、気になるのは資格取得後にどんな仕事があるのか、そして収入水準はどれくらいかということです。
そこで中小企業診断士資格取得後にどのような仕事があるのか、まずはクラウドソーシングサイトでリサーチしてみました。
参考記事
リサーチしたところ、中小企業診断士に求められる仕事は、補助金が欲しいクライアント企業の補助金申請を支援することでした。
私はほとんど補助金については知らないのですが、補助金については中小企業診断士資格1次試験の中小企業政策・経営の内容にもなっています。
そこで、日本一わかりやすい!個人事業主・中小企業のための補助金獲得の教科書を読んで補助金について勉強してみることにしました。
この本は「小規模事業者持続化補助金」を事例に、獲得できる申請書の作成の仕方や、獲得から活用にいたるまでの流れについて解説しています。
調べてみると、補助金や助成金は国や地方自治体で多く用意されています。補助金に詳しくなればクライアントだけでなく、独立後の自分の会社にも活用できそうです。
この本を3行で要約
・補助金は生産性向上などにつながる事業計画が審査され、採択されれば交付される。
・代表的な補助金は、IT導入補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金がある。
・補助金申請書類で最も重要なものは事業計画
こんな人におすすめ
補助金獲得を業務としている人
要約
・補助金はあくまで補助であり、ある事業について一定の割合でしか補助されない。自己負担分もある。
・補助金獲得の流れは、申請書作成→提出→審査→交付→報告→検査
・申請書類の事業計画には、顧客ニーズ、市場動向、自社の強み、補助金の効果を書く
・事業計画ではSWOT分析に基づき、機会と強みをいかせる事業で申請するようにする。
・現在と補助金を活用した結果の予想損益計算書3年分を作成する。
・3年間の予定累積経常利益が補助金額を超えれば補助金の効果が認められる。
・補助金を獲得したらその後報告書を作成しなければならず、適切に活用されたか検査が入る。
・補助金は個人事業主なら所得税、法人なら法人税の課税対象である。
まとめ
補助金は事業資金の半分も補助してくれることもあるなど補助率も高く、経営の大きな支援になってくれるものです。
しかし、事業のすべてを補助金で賄えるのではなく、事業をはじめるためには自己負担分があります。
したがって、補助金を得ることが目的の事業計画を立てるのではなく、補助金を獲得して満足するものでもありません。
補助金獲得のためには申請書用に事業計画をカスタマイズする必要はありますが、あくまで期待できる事業の計画が先で、それを補助金申請書に合わせるというスタンスで作るべきだと思います。
中小企業診断士に求められるスキルは、補助金獲得ができればそれでいい。ではなく、期待できる事業計画が立てられることだと思います。