今日は、北野哲正さんのフリーランスになって、「こんなはずじゃなかった!」と思ったら読む本
をご紹介します。
作者の北野哲正さんはワコール、リクルートを経てコピーライターとして独立し現在はコンサルタントを生むコンサルタントとして活動されている方です。
現在50代の私は、60歳になってからの人生をどうするか。と今後の人生について考えていますが、
中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる (朝日新書)や等身大の定年後~お金・働き方・生きがい~ (光文社新書)を読み、再雇用や転職で働くよりはフリーランスとして働くことが充実した人生になりそうだと考えています。
私が60歳以降にフリーランスを目指すことを考えた理由は下の記事をご覧ください。
そこでフリーランスとなった後の人生のヒントになりそうな情報をいろいろと集めており、この本もそのひとつとして購読してみました。
目次
この本を3行で要約
・フリーランスにはメリット、デメリット。フリーランス向きの性格でないとおすすめしない。
・フリーランスは一人でいれば収入の限界がある。オーナー型フリーランスになることを目指すべき
・副業→本業→オーナー型へとステップアップしていくことがおすすめで、そのノウハウがある。
こんな人におすすめ
フリーランスとして生きていくノウハウを知りたい人
要約
フリーランスの最終目標
オーナーフリーランスになること。オーナーフリーランスとはフリーランスでありながフリーランスの元締め的存在となり、自分でも仕事しながら同業者にも仕事を紹介することで紹介料を得る方法
フリーランスは労働集約型の時間切り売り型ビジネスなのでやがて限界がくるので、収入を増やすためにはオーナー型に移行すべきである。
フリーランスのメリット・デメリット
メリットは時間が自由になること。稼いでいるフリーランスは時間を生かして稼ぐための勉強に余念がない人が多い。
デメリットは収入が不安定なこと。支払いタイミングがばらばらだったり、値引されたり、突然仕事が打ち切られたり、つぶれて支払いがないことさえある。
フリーランス向きの性格
フリーランスになるにはスキルや知識の有無も重要だがそれ以上に性格が向いていることが重要
・向上心が強い
フリーランスは知識やスキルを切り売りするので、常にアップデートしていないと価値がさがる。いつか自分の仕事に役立つ情報をインプットしておくことが重要。
・相手の立場で考えられる
依頼主の言葉に出さない期待を読み取らないと気が利かないとか仕事がやりづらいと判断される。
・仲間とのつながりを大事にできる
同業者は仕事をまわしてくれたり、自分の仕事を助けてくれる貴重な存在である。
フリーランスの心得
・スキルを磨いてから本業にするのでなく、実地でスキルを磨く。とにかく場数を踏むことが重要、副業の比率を増やす。
・納期は絶対に守ることが仕事を切らさない最低条件。納期より早い納品を心がける。
・期待に応える。依頼主の言葉にしない期待を読み取り、選択肢を3つ出し、依頼主に選んだ気にさせる。
・スキルを安売りしない。薄利多売はだめ、細く長い仕事を取る。
・営業用の料金表を作る。時給2500円を下回る仕事は要注意
フリーランスのノウハウ
・SNSとクラウドソーシングの活用、異業種交流会への参加。
・地方と中小企業を狙う。地方と東京では情報流通に時差がある。情報格差を生かして稼ぐ。
・地方の中小企業は都会より仕事をとりやすい。正社員を雇うほどの体力がなくフリーランスへの業務委託ニーズが強い。
・同業フリーランスを増やす。フリーランスは孤独なのでネット情報ばかりみることになりそれは間違いや詐欺も多い。重要な情報は口コミである。
オーナー型フリーランスを目指す
・自分の時間を切り売りする労働は限界がある。自分で働かなくても報酬が発生する仕組みを作る。
・専門家タイプ、ハブタイプ、講座型がある。いずれも自分で抱えきれない以上の仕事をとり、同業者に配分して紹介料などをとる仕組み。おすすめは講座型
・講座型は、自分で講座で稼ぐ以上に、弟子を育成して弟子に仕事を配分して稼ぐやり方
・下請け同業者に威張らない。大事なビジネスパートナーとして扱う。
講座型ビジネスの作り方
・コンセプト(テーマ)で売上が8割決まる。とても重要
異なる者同士、相反要素の組み合わせ、海外輸入、既存テーマ細分化など
・重要なのは再現性。
ノウハウを言語化し体系化する。ゴールとスモールステップを設定、教える→デモ→実際にやらせる。の順番
・セールスで重要なのは、この商品は顧客のためになる。と信じること。すでに買う気のある人を集めて集客する。
まとめ
この本が主張するように、フリーランスは時間の切り売り型労働でもあります。確かに限界もあります。
特に、私のように高齢者になってくると体力の限界があったり、家族の介護などが現実化してくると時間がとられるということもあるでしょう。
ちょっと違和感はありますが、確かに同業者に仕事をふって紹介料をとる。というのもひとつの方法でしょう。
時間の切り売りではなく、自分が働かなくても収入が入ってくる仕組みの構築は確かに重要です。
私の知っている社長でこの本でかかれているようなコンサル・研修会社の社長を知っています。
パートナー講師を抱えておいて、企業から研修を請け負ったときにそのパートナー講師に仕事を振る方法です。業務委託契約で行う方法でしょう。